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ジュヌヴィエーヴ・ラカンブル
講演会「フランスにおけるジャポニスムの幕開け
-1880年以前の芸術家と収集家たち」

2020年4月16日18時30分→延期となりました

コロナウィルス感染拡大のため、4月16日に予定されていたラカンブル氏の講演会「フランスにおけるジャポニスムの幕開け-1880年以前の芸術家と収集家たち」は秋に延期となりました。

「ジャポニスム」という言葉をポピュラーにしたのは1872年、フィリップ・ビュルティの功績でしたが、一方エドモン・ド・ゴンクールは、1881年刊の『ある芸術家の家』( La Maison d’un artiste )の中で、美しい筆致によって自分のアジア美術コレクションを見事に叙述しています。時代の嚆矢となるこの著作は、鋭い感覚を持つ情熱的収集家、ジュールとエドモン・ド・ゴンクール兄弟が購入した作品についてはもちろんのこと、当時のパリの専門店がどのような日本の美術品を入手できたかについての貴重な証言をなしています。

ジュヌヴィエーヴ・ラカンブル女史は、この『ある芸術家の家』( La Maison d’un artiste À Propos が出版)が再販されたのを機に、1897年の複数の競売で散逸してしまったゴンクール兄弟のコレクションの足跡について初となる調査を実施。当時の美術館のコレクションや競売について類い稀なる知識を持つラカンブル女史がエドモンの書き残したものを分析した結果、浮世絵や刀の鍔、印籠など、ジャポニスム初期にゴンクール兄弟が購入したオブジェをいくつも特定しました。

ジュヌヴィエーヴ・ラカンブル
Geneviève Lacambre(フランス語)
文化遺産名誉総学芸員、オルセー美術館専門員。
1988年パリ・グランパレと東京・国立西洋美術館での「ジャポニスム」( Le Japonisme )、近年では2010年ブーガン・ブレスとアラスでの「日本の黄金期 - フランス公立美術館収蔵の古漆器」( L’Or du Japon. Laques anciens des collections publiques françaises )、2017-2018年パリ日本文化会館での「ジャポニスムの夜明け - 19世紀に於ける日本とフランスの初期交流」( À l’aube du Japonisme. Premiers contacts entre la France et le Japon au XIXe siècle )など、ジャポニスムをテーマにした重要な展覧会をキュレーション。

要予約
電話 01 44 39 30 40
あるいは siegeparis@ffjs.org
Fondation Franco-Japonaise Sasakawa
27, rue du Cherche-Midi, Paris 6e.

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