アジール・フロッタンは、パリ市内に石炭を運搬するために使用されてきたコンクリートの箱舟をル・コルビュジエが世界救世軍の依頼で難民を収容するための避難所として1929年に改修した船、ルイーズ=カトリーヌ号の浮かぶ建築プロジェクトの名である。
担当したのは当時ル・コルビュジエの事務所にいた日本人建築家の前川國男であった。改修から80年以上が経過し、コンクリートの劣化が進んだため修復が進められ、日本から寄贈される桟橋を設置して、再び機能ある建築として蘇らせようとしていた矢先、セーヌ川増水のため2018年2月に水没。これまで引上げ作業が遅延していたが、去る10月19日にようやく浮上した。
15年前からこのアジール・フロッタンに関わり、この船の再生と復活に情熱を傾けてきた、建築家で神戸大学大学院教授の遠藤秀平氏が、これまでの経緯と、この日仏の建築交流の証を文化遺産として未来に引き継ぐ計画について語る。
ルネサンス・フランセーズ日本代表部(RFJ)
第2回オンラインセミナー
アジール・フロッタン セーヌ川に浮上
~待たれるル・コルビュジエの難民避難船の復活~
日時 2020年12月16日(水)19:00〜20:00
開催方法 Facebookライブ配信
リンク https://m.facebook.com/RFJapon/
プログラム
写真と映像の上映
講演 神戸大学大学院教授 遠藤秀平
挨拶 株式会社 代表取締役社長 西田光作
挨拶 通訳・翻訳家 古賀順子 パリから生中継
司会 ルネサンス・フランセーズ日本代表部会長 瀬藤澄彦
終了後 質疑応答
主催 ルネサンス・フランセーズ日本代表部
共催 アーキテクツ・スタジオ・ジャパン/公益財団法人国際文化会館/一般社団法人日本建築設計学会
協力 株式会社アロイ/旭ビルウオール株式会社/パリクラブ
映像協力 遠藤秀平建築研究所/NHK